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2025年1月28日、NHKあさイチでは気になる令和のと令和のお葬式特集です。期間限定のレンタルお墓、命が巡る森林埋葬、遺族の負担が軽減するお悔やみコーナー、家族やお子様のいないおひとりさまでも安心できる死後事務委任契約などの情報もまとめて紹介してくれました。

 

 

令和のお墓とお葬式特集

 

2025年1月28日、令和の墓と令和のお葬式特集です。

 

走る葬祭会館

走る葬祭会館、どこでも葬儀ができる法事もできるというトラックです。トラックの中は確かに葬儀場になっています。椅子が15脚ぐらい並んでいます。もう1台のサポートカーと一緒に動くと、ガス台、長いベンチ、ベッドまであるのでお通屋からの寝泊まりが可能です。葬儀場までが距離が遠いという高齢者のために、岡山県の葬儀会社が1億円かけて開発しました。

 

海洋散骨の増加

 

令和のお墓も進化していて、海洋散骨が増えています。その海洋散骨の体験クルーズもあります。誰かのためではなく自分のために来ました。子供が男の子2人ですが、「家族に迷惑をかけるのは嫌だな」と思いました。お墓は子孫に継承するものだと思われていましたが、子供や親族に負担をかけたくないという方も増えています。ただ骨を撒くだけでなく、お花と花びらと一緒に撒いていきます。

 

 

注目される樹木葬とその特徴

あなた好みのお墓を選べる時代になってきています。
今増えているのが樹木葬です。最近、市民の間でも注目されています。シンボルツリーの前に遺骨を埋葬するお墓です。個人や夫婦で入って引き継ぐことを前提としない一代限りのお墓です。

樹木葬の料金

従来型のお墓に比べると低料金で、遺族の供養や管理ではなく施設が管理してくれます。鎌倉新書の第15回「お墓の消費者全国実態調査2024年」インターネット調査では、お墓を購入した人の48.7%は樹木葬、一般のお墓が21.8%、納骨堂は19.9%に過ぎません。その他のお墓が9.5%でした。

 

ガーデニング葬と料金

 

静岡県藤枝市の樹木葬のプロデュースをしているのは意外と石材店です。さらにガーデニング葬と言って、花や植木に囲まれて一つ一つのお墓として埋葬されているエリアです。ガーデニング葬の料金は81万円からです。樹木葬よりもスペースが広いです。デザインも少し自由です。骨壺は4つまで収納可能です(大きさによります)。樹木葬では対応しにくい、家族で利用したいというお客様のニーズに応えたお墓です。個人や夫婦で入る人がほとんどですが、樹木葬でも家族で一緒に眠りたいというニーズがあります。一つ一つのお墓になっています。ガーデニング葬では業者が花を植えてくれるので、いつ来ても綺麗な状態で安心です。子供にも負担をかけなくて良いと人気です。

 

花壇葬とそのメリット

 

花壇葬もあります。墓石も置きません。花に囲まれた中で眠りたいということで、非常に安価に埋葬できます。一般的な樹木葬ではなく花壇に埋葬します。遺骨は紙の筒に入れて、この花壇の下に埋葬します。墓標はなくプレートがあります。花壇葬は墓石、墓標がありませんので、料金は20万円からです。

 

お墓参りでメッセージを共有できる花壇葬

 

他にもユニークなサービスがあります。牧之原石材さんの花壇葬では、メッセージを書くことができます。このプレートのところにQRコードがあり、それを読み込むとメッセージを書くことができます。埋葬された方の名前の横にあるプレートに、二次元コードがあり、そこにコメントを残すことができます。お墓参りに来た方が「また会いに来るからね」という思い出などを親族や友人と共有できます。これは完全に新しい時代ですね。

 

 

他にも期間限定のレンタルお墓、命が巡る森林埋葬、遺族の負担が軽減するお悔やみコーナー、一人でも安心できる死後事務委任契約などの情報もまとめて紹介してくれました。

 

現代の多様なお墓事情と選択肢

従来のお墓は料金が150万円から

葬儀屋でお墓に詳しい方でシニア生活文化研究所の小谷みどりさんによると、従来のお墓は料金が150万円からです。継承はありますが、家族と一緒に入れるというのがメリットです。従来型の他にも、継承しないタイプの永代供養型のお墓も出てきています。永代供養型は継承しない形で、増えてきています。

 

納骨堂は約80万円

納骨堂は約80万円で、継承は施設によります。室内が多く、天候に左右されにくく、会葬しやすいというメリットがあります。納骨堂タイプは雨の日でも暑い日でも寒い日でもお墓参りがしやすいです。納骨堂はお花やお線香が禁止されているところがあります。

樹木葬、ガーデニング葬、花壇葬

樹木葬だけでなくガーデニング葬花壇葬などが増えています。樹木葬は墓石の代わりに木を植えるイメージで、狭く感じませんし、墓石がない分安いです。約60万円からで、継承はありません。やはりお子さんに負担をかけたくないという人は増えています。従来のお墓は区切られていて、せせこましく感じることもありますが、墓石の代わりに樹木を植えるイメージなので、区画分けされていても開放感があります。最近は開放的な環境で継承を前提にしない樹木葬の需要が多いです。

 

増えている海洋散骨

最近増えているのが海洋散骨です。料金は10万円から30万円で、全部ではなく一部を散骨することもできます。全部を散骨することも多いですが、一部を散骨して残った分は自宅に置いたり、先祖の墓に入れるというパターンです。また、改葬する際に先祖代々のお墓を海洋散骨するという方も多くいます。「思い出の地に撒かれたい」という方もいます。

散骨の規制は自治体によって違う

人骨を墓地以外に埋めてはいけないという法律はありますが、散骨は国としては規制されていません。ただし、自治体によっては規制しているところもあり、また漁場を避けるという注意書きがある場合もあります。

亡くなる前に会話をしておくことが重要

しかし、残された人の立場からすると、お骨がなくなると手を合わせる場所がなくなるので、喪失感がさらに大きくなるという声もあるようです。親の骨は撒いてくれという遺言と、それに悩むお子さんの話が多いようです。よく亡くなる前に会話をしておくことが重要です。

 

森林埋葬という選択肢

妙見山で森に帰る森林埋葬

他にもまだ選択肢があります。森に帰る森林埋葬です。ご両親が数年前に亡くなり一般的なお墓に埋葬していましたが、親戚が墓守をしていたところ体調が悪くなり、墓じまいをすることにしました。大阪の妙見山にやってきました。歩道が整備されており、墓標などはありません。この辺りに埋葬されています。森林埋葬は遺骨をパウダー状にして直接土に埋めます。骨のほとんどはリン酸カルシウムという成分なので、草木の栄養になりやすいのです。この方法ならば森の命を育むことにもなります。

atフォレストでの森林埋葬の料金

この事業を運営している会社はatフォレストという会社です。2年前に始まったばかりです。山全体がお墓というイメージです。お母さんが「人も木が枯れたように自然に帰れるといいよね」という言葉がありましたが、意外とそれができるところがありませんでした。小池さんは、自然に帰れるお墓が意外と少ないというニーズを見つけました。そこで会社を立ち上げ、森林埋葬ができる場所を探しました。広い敷地、山の管理に困ってきていた妙見山のお寺、能勢妙見山が協力してくれ、森の管理にも良いと考えました。森林埋葬の料金は48万円、ペットは7万7000円です。収益の一部は森林管理にも使われています。森自体が墓地として都道府県知事から認可を受けています。日本ではまだ少ないです。

 

アメリカの森林埋葬事情

 

世帯ごと、ひとりごとに墓地を確保して墓石を置くお墓の仕組みは今後維持していくのは難しくなっています。SDGsではありません。アメリカでもいくつかの州では、一人ひとり異体を埋葬して墓石を置く墓地のシステムを断念して、遺体を自然に帰すという制度が決められるようになったところがあります。遺体を堆肥にして肥やしにするということがいくつかの州で始まっています。森林葬の場合でもGPSで管理をしているところもあり、小さい番号をつけたりして管理しています。お墓がないとどこに手を合わせていいのかわからなくて残念だという人も、GPSで管理できていればそこに行って故人を思うことができます。

 

海蔵院 レンタルのお墓とそのメリット

 

年を取ってそろそろお墓を買わないといけないと思っていますが、家族の意見が一致しなかったり費用が困るという方もいます。そんなときに便利なのが神奈川県横浜市のお寺「海蔵院 」ではレンタルのお墓ができました。見た目は普通のお墓ですが、使用する方に期間を決めてお貸ししているということです。名前が書いてある真ん中の黒い部分は塔婆のような形ですが、こちらを取り外して他の人の墓地にすることが可能です。

 

これを始めた理由は、人が亡くなった時にいきなり散骨するのはちょっと寂しいという思いがあります。そこで、「まずお骨のままで安置していただいて、その後に時期を見て合祀」や合葬していくのが自然で合理的ではないかと考えて、このサービスを始めました。散骨すると骨がなくなってしまいます。

 

レンタル墓の費用

 

レンタル墓は10年契約で127万円。一般的なお墓は150万円ですので、若干費用を節約できます。

 

ロッカー式のレンタル墓の費用とお寺のメリット

さらに節約できるのが、骨壷をロッカー式のレンタル墓に入れるなら67万円(10年契約の場合)です。

 

お寺にもメリットがあります。一般のお墓で建てた場合、使用者がそのエリアを所有するので、お寺と連絡が取れなくなったり、使用できなくなったりした場合、とてもハードルが高いです。レンタルの墓はお寺が管理しているため、無縁墓になることがありません。従来のお墓は子孫が引き継ぐ前提でしたが、子供がいない場合には無縁墓になってしまいます。レンタルの場合、更新してもしなくても良いので、跡継ぎがいれば決められます。一軒家か賃貸のイメージです。契約終了時に追加料金を払えば延長・更新ができます。更新しない場合には、合同墓に納骨します。

 

仮想空間のお墓は散骨してお墓がない方に便利

 

好きなタイミングで日帰りに行けるお墓参りが始まっています。仮想空間のお墓です。パソコンやスマートフォンから仮想空間の中に個人の写真や好きな絵などが飾られています。動画もあります。去年から始まったサービスです。バーチャル空間でお墓参りができます。

 

今、動画を残している方も多いので、気軽に個人を思い出せるサービスです。お墓の機能は遺骨の安置場所であり、残された方が故人と向き合う場ですが、その2つの機能を別々にしました。散骨してお墓がない方でも、こういった仮想空間のお墓が役立ちます。

 

お墓の選択肢と地域差

 

こうやって見比べると、レンタルでも良いからお墓が欲しいと思う人が多いかもしれませんね。樹木葬では骨壷ではなく袋に入れて埋葬する場所では、長期的に自然に帰るので嬉しいと思う方もいます。また、地域によっては合同墓などにお骨を納めるので、もともと家庭ごとのお墓がないという地域もあります。骨壷の大きさも地域によって異なります。

 

親族が亡くなった時の手続きとサポートサービス

「お悔やみコーナー」遺族サポートデスクの役割

また、親族が亡くなった時に色々と負担になるのが手続きです。役所でどれぐらいの課に行って手続きを行わなければならないのでしょうか。東京都北区の場合には、最大で13の課で30以上の手続きが必要だということです。介護保険被保険者証の返却は介護保険課、身体障害者手帳は福祉課、国民健康保険資格確認証の返却は国保年金課という風に別々の窓口に行かなければいけません。これは大変ですね。そういった面倒くさいことを代わりにやってくれるサービスがあります。東京都北区役所の中に、遺族の負担軽減のために遺族サポートデスクがあります。「お悔やみコーナー」です。

 

介護保険被保険者証の返却、身体障害者手帳の返還、国民健康保険資格確認証の返却を全てワンストップで行ってくれます。遺族の方が1箇所に行くだけで、返納するものと書類を書いてもらいます。事前に聞いていた返却物を返却し、書類に1枚記入するだけで、15分でこの手続きが完了できます。実際に利用した方は、「父親が亡くなって役所の中を色々回らなければいけないかもしれないが、そもそもどこに行けばよいのかわからない」と言います。「それを全部やってくれるので良かった」ということです。

 

実際に利用した方は、「このような手続きは日常的なことではなく、予備知識もないので、それを一括で簡単にできるのはありがたい」という感想です。お悔やみコーナーができる前は、手続きを自分で調べて自分で行わなければいけませんでした。どこまでやれば良いのかが分からない、終わりが分からないというのが一番の負担でした。これがワンストップで集約してできることで、大きく負担軽減につながったということです。2024年2月の鎌倉新書の調べでは、お悔やみコーナーは343の自治体に導入されています。導入していない自治体もまだまだありますが、これだけは知っておきましょう。

 

こういったお悔やみコーナーが、是非どこの自治体でも導入して欲しいですね。

 

重要な手続きと注意点

死亡届を出すこと

お悔やみ手続きで一番重要なのは死亡届を出すことです。死亡届を出すことで、他の手続きを調べて進めることが可能です。死亡届は1週間以内に出す必要があります。亡くなったばかりの忙しい時に役所に行ってこんなことをしなければいけないのは大変ですが、知っておくだけでも負担軽減につながるかもしれません。

 

この死亡届には意外なルールがあります。実はお住まいの住民票のある役所以外でも死亡届を出すことができます。ただし、条件があります。例えば、お住まいと離れた病院に入院されている方が亡くなった時には、元の住所地に死亡届を出さなくても病院の近くの役所で手続きをすることができます。

 

 

死亡届が提出可能な役所

 

死亡届が提出可能な役所は、故人の本籍地、死亡した場所、届け出人の住所地という制限があります。ご家族が親の家で亡くなった場合などに、すぐに手続きを行える場所で提出できると助かりますね。

 

 

葬祭費の支給申請も忘れずに

また、葬祭費の支給申請も重要です。葬儀のお金が一部戻ってくる制度です。国民健康保険の葬祭費支給申請書に記入します。東京23区の場合、最大で7万円が支給されます。国民健康保険加入者や後期高齢者医療制度に加入する75歳以上の方には支給されます。地域によって異なります。民間企業にお勤めの方は、詳しくは各健康保険組合などにお問い合わせください

 

 

 

子供がいない方のための死後の手続きサポート

 

また、子供がいない方は自分が死んだ時、その手続きを誰がやってくれるのか心配ですよね。そういった声も多いです。死亡届け、お葬式、電気ガス水道の解約など、やらないといけないことがあります。家族以外の方がこういう手続きをやってくれるサービスがあります。愛知県を中心に就活サポートをしている一般社団法人シオン 就活支援協会です。50代の女性が死後事務委任契約にやってきました。死後の手続きを第三者に依頼する契約です。

 

死亡直後の緊急対応、病院施設等への駆けつけ、葬儀の手配、死亡届の提出など、そして希望の葬儀・供養を執行し、死亡後の事務手続きとして電気ガス水道の解約や精算、資格証明書の返納、遺言の執行なども行います。ある50代の女性は親と夫に先立たれたため、この契約にやってきました。

 

収骨なし、お墓なし、納骨なしの選択とその背景

 

その中で収骨に関する項目では納骨を行わないことにしました。地域によっては火葬した後、お骨は全て火葬場で破棄することが可能です。この女性は収骨なし、自分が死んだ後お墓を作らないという選択をしました。

 

お墓自体は日頃疎遠な親戚のところにあります。「他にはお墓が無いので入れてください」と言えば断られることはありませんが、新たなしがらみができてしまいます。手を合わせるならどこに向かってでも気持ちだけでいいなと考えています。このように収骨なしの希望が年々増加しています。

 

今までお墓があって親族が定期的に行くというのが当たり前でしたが、独身の方やお一人様が増えてきて、お墓は建てずに骨も拾わなくていいという選択肢が増えてきたことは良いのではないかと考えています。こういったサポートがあると安心ですよね。

収骨なしの注意点

また、収骨なしが選べるかどうかは地域によってルールが異なります。条例によって違うので、必ず自治体の状況を確認してください。西日本では結構、焼いた灰やお骨を全部置いていく選択ができる地域が多いです。もともと骨を持ち帰らない風習がありました。

 

 

死後事務委任契約とその前後のサポート

 

死後事務委任契約は、子供がいても子供に頼りたくないという方も多くなっています。家の片付けや携帯の解約、どこの携帯会社を使っていたのかパッと見だけでは分かりません。契約する相手は行政書士などもありますし、自分が亡くなっているので契約通りやってくれるかどうか分かりません。

 

自分がこの死後事務委任契約をしたということを、信頼できる友達などに伝えておくことが重要です。病院で亡くなられた場合には連絡してくれるかもしれませんが、急に亡くなった場合にはそれも知られていないことがあります。

 

弁護士や行政書士など、ちゃんとした専門の方に頼む方が多いですが、専門でやっている業者もあります。亡くなった時にどうやって連絡するか、亡くなった後にちゃんと仕事をしてくれるのかのチェックも必要です。この死後事務委任契約をしたということを身近な親戚などに知らせておくことは重要です。

 

生きている間に月に1回連絡が来る見守りサービスなどもありますが、そういうのがない場合には、もうその委任契約をしたかどうかも分からないということもあります。この契約をしたから安心というわけではなく、自分が亡くなったことを伝えなければいけません。生前の見守り契約や身元保証と合わせてやってくれるところもあります。選択肢の一つとして考えておきましょう。

 

 

まとめ

 

最近は白やピンクの霊柩車も出てきています。また、お墓参りの時間はやはり亡くなった方と向き合う時間です。墓石を撫でながらお手入れをしながら会話ができる素敵な時間ではないでしょうか。面倒くさがるばかりのことではないですよね。

 

なお、納骨を自宅にずっと置いておくことは法律上問題ありません。埋めるなら墓地に埋めてくださいという法律があるだけです。